レジンの黄変の原因と対策方法
レジン作品を作ったがしばらく時間が経過したら黄ばんでしまった、という経験はありませんか。
レジンは樹脂ですので月日が経つと黄ばみ、いわゆる黄変が起こります。
しかし、なるべく透明な状態を長く保ちたいですよね。商品としてレジン作品を販売しているならなおさらです。
レジンの黄変を防ぐには結論から言えば
・質の良いレジンを使用する
・極力紫外線が当たらないように保管する
の2点です。
レジンの黄変の原因
レジンは樹脂ですので、劣化による黄ばみは避けられないのが現実です。
しかし、黄変が起こる時期はレジンの取り扱いや種類によって大きく変化するのもまた事実です。
レジンの黄変の原因はおおまかにレジン液の質または劣化、紫外線に長時間当たった、着色剤との相性のいずれかです。
レジン液の質が悪かった
よく100円ショップのレジン液は黄ばみが起こりやすいと言われています。
100円ショップのレジン液は安価に手に入れることができ、手軽にレジン作品を作ることができますが、作品の質を考えるならレジン液はある程度の価格帯のものを選んだ方が無難です。
下でもご紹介しますが、清原のUVクラフトレジン液やパジコの星の雫などは劣化が起こりにくく、価格帯としては1000~2500円程度となります。
100均のレジン液に比べると格段に高価ですが、本格的にレジンで作品作りをしていくなら必要経費と考えましょう。
古いレジン液を使用した
レジンの質やメーカーはレジンの黄変に影響がありますが、レジン液が古いと、レジン液自体が劣化しているため、黄変が起こりやすくなります。
良いメーカーのレジン液でもワゴンセールで格安で売っていた、ネットで安くまとめ売りされていたようなものは古い可能性がありますので十分に気を付けましょう。
長時間紫外線に当たった
紫外線は完成品の保管でも気を付けた方が良いのですが、レジンを硬化する際のUVライトの照射時間にも気を付けた方が良いです。
UVライトに当てる時間が長すぎるとこれも黄変の原因となります。
特に安価なレジン液はUVランプを当てすぎると変色しやすいので注意してください。
着色剤とレジン液の相性が悪かった
レジン液に問題がなくても中に封入するものや着色剤によっては変色の原因となることがあります。
そのレジン液と相性が悪い着色剤では変色する可能性がありますので、注意が必要です。
また、中に封入するものに水分があるもの、食品や自分で作った押し花などは水分からカビが発生したり、封入した食品や押し花が中で変色して作品そのものが変色することもあります。
レジンの黄変の対策方法
黄変の対策は、質の良いレジン液を利用すること、そしてUVランプの照射時間に注意すること、保管場所は紫外線の当たらない場所にすることです。
そのほか、UVカットスプレーというものが販売されていますので、作品にスプレーして表面をコーテイングすることでも対策できます。
UVカットスプレーにより、作品にツヤも出ますので使ってみる価値はあるでしょう。
黄変しにくいレジン液
清原「UVクラフトレジン液」
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多くのハンドメイド作家が長年愛用するというレジン作品作りの定番ともいえるレジン液です。
質が高く、黄変しにくいとの評価を得ています。
パジコ「星の雫」
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パジコの星の雫はハイブリット硬化というUVライト、LEDライトどちらを使用しても硬化するという特徴があります。
LEDで硬化させた方がUVランプよりも早く硬化し、効率よく作業をすることができます。
黄変がなくいつまでも透明な状態を維持するという面で評価を得ているレジン液です。