エメラルドの意味や効果、性質について
5月の誕生石エメラルドは古来より人々に愛されてきた宝石です。
ここではエメラルドの鉱物としての特徴やパワーストーンとしての意味をご紹介します。
エメラルドの鉱物データ
和名 | 緑柱石(りょくちゅうせき)、ベリル(Beryl) |
構成 | アルミニウム、ベリリウム、珪素、酸素の化合物 |
結晶構造 | 三方晶系、六方晶系 |
硬度 | 7.5~8 |
色 | 緑色 |
条痕色 | 白 |
原産地 | コロンビア、ザンビア、ジンバブエ、ブラジル、ロシア、マダガスカル |
石言葉 | 恋愛成就、幸運、安定 |
語源 | サンスクリット語で緑色の石を意味する「スマラカタ」がギリシャ語の「スマクラグドス」、ラテン語の「スマラルダス」に転じ、古フランス語の「エスメラルド」に変化したとされる。 |
エメラルドの特徴
エメラルドはアクアマリンと同じベリルに属し、グリーンの色はクロムが含まれることが要因です。
ベリルの中では特に産出量が少なく、良質のエメラルドは小さな結晶にしかなりません。
エメラルドの内部には傷が無数にあるのが特徴の1つで、硬度は高い石ですが内部の傷のせいで衝撃に弱いという特性もあります。
衝撃に弱いことや内部に傷があることでダイヤモンドのようなブリリアンカットをしても輝きを楽しみづらいことからエメラルドの緑色の美しさを楽しめるエメラルドカットやハートカットが施されます。
エメラルドは北極以外の6大陸で産出されていますが、特に最高品質のエメラルドの産地として有名なのがコロンビアです。
コロンビアにはムゾー(Muzo)、チボール(Chivor)、コスケス(Coscuez)という有名な採掘場があります。
また、ザンビアの(ンドラ)では色の濃いエメラルドが採掘されます。
世界4大宝石に数えられる歴史の古い石
紀元前4000年ごろのバビロニアで使われていたのが最古の記録として残っています。
ギリシャではアリストテレスの弟子テオフラストスの著書「石について」で紅海に近いエジプトの砂漠で発見されたと書かれています。
エジプトではクレオパトラが愛していた石としてクレオパトラのためにシーザーが集めたと伝えられています。
ギリシャ、ローマの占星術ではエメラルドをヴィーナスに捧げる習慣があり、ローマ時代の遺跡からはエメラルド製品が多く出土しています。
調和と慈愛の石
エメラルドは持ち主とその周囲の人に調和と慈愛をもたらし、絆を堅固にするとされています。
誰にとっても害がなく、人間関係、家庭、愛情に悩んでいたらエメラルドがその間を調和してくれるかもしれません。
ただし、持ち主本人が慈愛の精神を持ち、新しい自分に生まれ変わろうと行動しなければエメラルドの助けは得られません。
エメラルドは治癒、治療の石としても愛用されてきました。特に眼精疲労や記憶力を高めるという言い伝えがあります。健康のお守りとして持っておくのも良いのではないでしょうか。