「鶴」モチーフの意味・歴史・由来【ハンドメイド制作で役立つモチーフ・シンボルの意味】
2023/12/11
鶴はお正月や結婚式など、おめでたいイベントでモチーフがよく使われます。
なんとなく縁起が良い動物であることは分かっていても、どんな意味があるのか具体的には分からないという方も多いのではないでしょうか。
このページでは、鶴モチーフの意味をご紹介します。
鶴は縁起が良い動物
長寿のシンボル
「鶴は千年、亀は万年」と言われるほど、鶴は長生きな鳥として知られています。
鶴の寿命は野生のタンチョウで20~30年、動物園で飼育されていたソデグロヅルで61年も生きたという記録があります。
長寿な鳥であるため、めでたい、縁起が良いと考えられ、お祝い事などの場面でふさわしいとされています。
天と地を結ぶ動物と考えられてきた
鶴の声はとても高く良く響きます。
そのため、天にまで声が届くと考えられていたことから神様と人間を繋いでくれるありがたい存在と考えられてきたと言われています。
鶴は同じパートナーと一生を添い遂げる
鶴は同じつがいで一生を添い遂げます。
これが夫婦円満の象徴として、結婚式のモチーフとして良く用いられる所以です。
千羽鶴
千羽鶴は室町時代から折られている
折り紙の起源は不明ですが、室町時代には折り紙でさまざまな動物や花を折って楽しむ文化が始まっていたとされています。
さらに、千羽鶴が折られるようになったのは室町時代からと言われています。
中国から伝わった鶴は当時から縁起物と考えられており、長寿のご利益を得るための折り鶴が折られ始めたとされています。
健康や長寿を祈願して千羽鶴を折るのは室町時代から
室町時代には鶴を一羽折る度に寿命が延びると考えられていました。
そして、鶴を1000羽折ると長寿を授かることができると言われていたとされています。
願い事をこめて千羽鶴を折るようになったのは江戸時代から
江戸時代になると折り紙文化が庶民にも広まり、この頃から願いを込めて鶴を折るようになったと言われています。
江戸時代には長寿だけでなく、さまざなま願い事を込めて鶴が折られるようになりました。
千羽鶴の現在の風習
千羽鶴は現在では特に病気回復や必勝祈願、平和祈念のためにつくられることが多くあります。
また、水子供養などでお地蔵様にお供えされることもあります。